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旧レビュー転載 Diana Krall [ Look Of Love ]

たまにはジャジイな女性ボーカルでもいかが?

<旧Webサイトに掲載していたCDレビューからの転載です>

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[Look Of Love] / Diana Krall
2001/9/18, Verve

Look Of Love


プロデュースがトニー・リピューマ、録音がアル・シュミット、オーケストラ・アレンジがクラウス・オガーマンと揃えば、誰しもが想像できる、あの世界です。

とにかくクラウス・オガーマンの鉄壁のオーケストレイションが聞き物。
このオヤジは、天才だよなあ。
今となってはドン・セベスキーを超えたよね。
和声的には、クラスターの使い方とか超モダンなんだけど、けっしてフロント・ラインをマスクしないで、全体のサウンドを艶やかに色付けできている。
これは、全ての楽器の特性を熟知し、楽曲のコンセプトも正しく理解し、細部にまで気を配った繊細なスコアリングが出来ている証。
当たり前だが、アレンジャーとしては私など足下にも及ばないわけで、未だにストリングスを鳴らすという面では私が常にイメージする目標である。

しかしながら、ラッセル・マローンの渋いバッキング・ギターやクリスチャン・マクブライドとピーター・アースキンのセンシティブなリズム・セクションをもっと聴きたい私としては、ちょっと残念。
私、ラッセル・マローンって、けっこう好きなのよ。
玄人好みの、渋いギターを弾くもんね。
そう言う側面では、コンボ・スタイルを前面に出して演っている過去の作品のほうが面白いんだけどね。


まあ、ダイアナ・クラルは、美人ですから。
今作のジャケット写真もフランス映画のワン・シーンのようで(実際、映画監督としても写真家としても有名なブルース・ウエーバーが担当している)出色。
スイート系が好みの私としても、ここまでの美貌と色香を見せつけられれば、無条件降伏です。

今は無き茅ヶ崎パシフィックホテル(ホテル・パシフィックだよ)のメイン・バーかなんかで、口説くには長く知り合いすぎた女性と、ジン・ベースのカクテルでも飲んでいるというシチュエーションには、ぴったりハマるアルバムです。(例えが陳腐ですまん)
ただ、やはりこの手の声質で、本格的にジャズを歌われてしまったら、私には、ちょいとキツイね。
カーメン・マクレまで行ってしまえば、それはそれで良いのだけどさ。
その点、このアルバムは適度にソフィストケイトされていて助かる。


余談だけど、その昔、日本ビクターが企画して、サリナ・ジョーンズのバックに「Stuff」を起用して作ったバラード集みたいな感じのアルバムが2枚ほどあって、これが実に良かったなあ。

皆さんもたまには、素晴らしい女性ボーカル・アルバムで和むというのも良いんじゃないの?

余談だが、私はYAHOOオークションで、危うく「門あさ美」と「松原みき」のファーストを買いそうになってしまった。
寸前で踏み止まったのだが、これではまるで我がバンドのベーシストであるな。

This text was written by M.Yamaguchi. 2002/Feb.

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それでは、旧レビュー転載のオマケとして、Diana Krall の動画を貼っておきます。
このアルバムのリリース後の、フルオーケストラを従えたゴージャスなライブ映像。
曲はタイトル・チューンです。

それと、このタイトル・チューンのプロモーション・ビデオが、とてもスタイリッシュで良い雰囲気なので、一緒にご覧下さいませ。



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