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JUNO-D Editor

JUNO-D Limited Edition の使い勝手について

Roland JUNO-D Limited Edition を購入してデジタル・テクノロジーの進化のスピードに感心した事は過去のエントリーでも書いた。
この JUNO シリーズは上位モデルの JUNO-G もリリースされていたが、最近になって76鍵でエクスパンション・ボードも搭載できる JUNO Stage が発売されて、ますます充実してきた感がある。
お手軽・軽量で必要最低限の機能だけど高品位、というコンセプトが広く受け入れられているのだろう。

この数日、ライブ用に JUNO-D のパッチを準備する、という作業をしていた。
つまり、曲目ごとに音色パッチを作成し、現場で使いやすように曲順に合わせてメモリしておくという作業。

で、試しにJUNO-Dに標準で添付する「JUNO-D Editor」と「JUNO-D Librarian」を使ってみた。 これは、Rolandが無償で提供しているソフトウエアで、Windows 用の他に Macintosh 用も用意されているのが嬉しい。

JUNO-D Editor

このエディタが、けっこう使いやすい。


もともとのコンセプトが「軽量設計/簡単操作で誰でも手軽にシンセサイザーが楽しめる」という機種だから、ユーザーがいじれるパラメータが少ないのは当たり前だけど、それでも小さいディスプレイを見ながらページを捲って音作りをするのは面倒。
その対策として、このエディタは1画面で全てのパラメータを表示し(エフェクトだけは別ね)、見通し良く音作りができる。
何よりも、エディタとして余計な機能が省かれてシンプルなのが良い。
JUNO-Dのテンポラリー・エリアのデータを読み込んで、エディットして、ユーザ・メモリ・エリアに保存するっていうだけの機能。
経験則だが、シンセのエディタに関しては、こういう小さなユーティリティ的なもののほうが使い勝手が良い。

例えば、パッチ毎に設定できるマルチ・エフェクタのエディット・ウインドウなど、これだけのシンプルさ。

JUNO-D MFX



パッチ・データのライブラリアンはエディタとは別ソフトになっている。
この辺の割り切り方も好印象だ。
このライブラリアンも、徹底してシンプル。
ユーザー・メモリ・エリアを読み込む、ファイル保存する、ユーザ・メモリ・エリア内で順番を変える、ユーザー・メモリ・エリアに書き込む、くらいの機能しか無い。
ま、それだけの機能があれば必要十分。
さすがにエディタとライブラリアンの同時使用についても考慮はされている。

JUNO-D Librarian


とにかく、この数日、この2つのソフトの恩恵に与ったことは確か。

ただ、これは JUNO-D の仕様というか、逆に「売り」的な部分だけど、パッチにカテゴリーを付けて整理するって考えは賛成できるけど、これが JUNO-D の場合使ってみると微妙に不便。
何故かと言うと、ユーザー・メモリ・エリアに保存したパッチを呼び出すのに、JUNO-D のトップパネルに並んだカテゴリー・ボタンで該当のカテゴリーを選択する必要があるわけ。
当たり前だが、「ピアノ」という値にカテゴリーを設定したパッチは「ベース」というカテゴリ・ボタンを押しても呼び出せない。
で、トップパネルのカテゴリ・ボタンは、ご丁寧にもピアノ・キーボード・ギター・オーケストラ・ワールド・ブラス・ボーカル・シンセ・ベース・リズムという10種類が用意されている。
確かに、ピアノ系の音色として保存されたパッチはピアノのカテゴリ・ボタンから呼び出すしかないので、そこに迷いは無い。
各カテゴリの中でも最初のほうのメモリに使用頻度の高い音色を保存しておけば、音色の呼び出しも少ないアクションで直感的にできる。
この辺の考え方は合理的だとは思う。

だけど、実際のライブで、この10種類の音色を使うかというと、まあ、普通はキーボード1台でそんなに沢山のパートを受け持たないはず。
それより、曲によって異なるピアノを使ったり、複数のパッドを使い分けたりするほうが一般的。
そうなると、結局は1つのカテゴリの中で、パッチを探す手間は必要になる。

で、ライブでの使い勝手を良くしようとすると、複数のピアノを異なるカテゴリ・ボタンにアサインしておいて、ボタン一発で呼び出すほうが合理的だと考えるようになる。
その場合は、ピアノのパッチを、例えばギターのカテゴリ値を持たせて保存しておく必要があるわけ。

又は、それぞれのカテゴリ・ボタン毎に、任意の曲中で使用する予定の、ピアノやストリングスといった複数の音色をアサインしたくなる。
つまり「曲目=カテゴリ」と考えて、カテゴリ・ボタンを使うわけ。
いずれにしても、本来のカテゴライズとは異なるカテゴリー値を設定をしてパッチを保存しないと、このような用途では使用できない。

このように、全てのオリジナル・パッチが1つのユーザー・メモリ・エリアに保存されるにも関わらず、呼び出し方法がパッチ・パラメータの「カテゴリー」という項目に設定されている値の制約を受ける。ここが、JUNO-D の仕様として、けっこう不便なところ。
せかっくトップパネルに10個ものダイレクト・アクセスのボタンがあるのだから、「カテゴリー」というパラメータなんか無視して、自由にボタンにパッチをアサインできたほうが、特にライブでは便利だと思う。
カテゴリーというパラメータがあることは賛成だが、その値はあくまでも保存してあるパッチの見せ方としてフィルター的に機能させるべきだったのでは。


ま、そんな事を考えながら、ライブ用のパッチを地味に準備していた。
ただ、本来のカテゴライズとは異なる値に「カテゴリー」パラメータを設定して、ユーザー・メモリ・エリアにライブでの使用を考えてパッチを並べるという作業も、このエディタとライブラリアンを使うと、けっこうスムースに作業できたということで。


JUNO-D を実戦で使ってみた時の、ちょっとしたインプレッションでした。

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