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ギターの手入れ

楽器のお手入れ

一般的な、ギターの手入れ。
使用頻度にもよるけれど、まあ半年に1回程度は、塗装面に影響しない専用のポリッシュ剤で、油脂汚れをしっかり落とすことは必要。
指板はクリーニングした後で、オレンジオイル等で潤いを付加する。
フレットはフレット専用のクリーナーで表面の酸化膜を落とし防錆処理をすることで、フィンガリングが格段に楽になる。

ま、いろいろと手入れの手法はあるけれど、日常的なギターの保守ということであれば、基本は空拭き。
で、カラ拭きにも様々なポリシュ・クロスが発売されているけれど、これがけっこうピンキリだし、材質もいろいろで迷うところ。。
だけど、このクロス選びひとつで、手入れの効率と効果が大きく左右される。

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例えば、昔から普通に考えられているフェルト地のクロスは、今や明らかに時代遅れ。
ギターを買うと普通に付いてくるような、ごく一般的なクロスね。
確かに空拭きで楽器に傷を付ける心配は無さそうだし、触った感じも安心感があるけれど、これって実際のクリーニング力はけっこう低い。
繊維が荒いから、細かい埃は取れないし、油脂についてはほとんど伸ばしているだけ。
それに、Fender とかのれっきとしたメーカーのロゴが入っていても、端からボロボロとほつれて、細かい糸くずがギターに付着したり、部屋を汚したりする事が多い。

又、光沢を出すためにシリコン成分等を含ませたクロスもあるけれど、ラッカー仕上げのギターだと、確実に塗装面を劣化させる。
とにかく、余計な薬剤は使わず、基本は空拭きが正しい。

この側面、けっこう盲点だけど、思い立ってちょっと調べてみた。
で、当方のリサーチの結果、独断だけど、次の商品をポリッシュ・クロスの3大商品と決定する。
独断とは言え、こちとら30年以上も楽器を手入れしている経験があるので、多少の信憑性は有るはず。

【モーリス楽器製造から発売されているクリーニング・クロス】
アコースティック・ギターで有名なモーリス楽器から発売されている、ベリーマX素材という特殊繊維を使ったクロス。
2~5ミクロンと言う極細繊維の力で汚れを落としながら、塗装面に傷を付ける事が無いという。
又、洗うことで何度でも新品時の効果を維持するとのこと。

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これ、実際に使ってみると、生地もそれなりに厚手で違和感が無く、一般的なクロスの感覚で使える。
しかも、極細繊維で微小な埃を絡め捕る力が優れている。
1,000円程度という価格も一般的で抵抗が無い。
驚くような効果とまでは言わないが、日々の手入れには必要十分。
弦を張ったまま指板面をこすると、若干繊維落ちがあるが、実用上は問題無いだろう。

【東レの新素材、トレシーを使ったクロス】
繊維製品では、これがベストを断言しよう。
東レの高分子化学技術を用いて開発された特殊な「超極細繊維の織編構造」で、日常の眼鏡拭き等から、精密電子部品製造ラインやクリーンルーム内使用といった工業分野まで絶大な信頼を勝ち得ているクロス。
最近では、毛穴の汚れや古い角質をキレイに取り除きます。「お肌ツルツル」で「化粧のり」もUPするというスキンケア分野まで進出している新素材だ。

その拭き取り能力は、微細な埃はもちろん油脂類まで見事に落とす。
で、このトレシーを使った楽器用のクロスが発売されている。

価格もMサイズで1,000円前後とお手頃。
金管楽器や高価なバイオリン等にも十分に使用できる。

Toraysee

使ってみると、通常のポリッシュ・クロスとはかなり感じが異なる。
先ず薄い。普通のハンカチより薄く、フェルト生地等と比べると、なんとなくゴワゴワした手触り。。
本当にこんな薄手の生地で汚れが落ちるのかと不安になるが、これが驚くような効果を生むのだ。
汚れたら、洗えば元通りに使えるというのも嬉しい。

【キョン・セーム革】
本気でギターを磨こうとしたら、これが最強だろう。
楽器のメンテナンス用に国内で加工されたセーム革だ。

しっかりと品質管理されて作られたセーム革のクロスは、楽器用のポリッシュ・クロスとして最高だ。
0.0000015mmという非常に細かな繊維細胞(人口繊維で極細と言われるもので0.002mm)で楽器に傷をつけず汚れや水分、油分を拭き取る。
セーム皮に含まれる天然コラーゲン成分により楽器に潤いを与える。
とにかく電子顕微鏡レベルの驚異の拭き取り能力。

天然素材だから、サイズが大きくなると価格が大幅に上がるのが欠点だが、通常は20cm×20cmもあれば十分に使用できる。

楽器用セーム革

実際に使ってみたが、とにかく、その手触りの心地よさと、圧倒的な拭き取り能力には感動すら禁じえない。
これ、確実に病みつきになります。
だいたい、オヤジ年齢になると人間が脂ぎってくるわけで、油脂汚れが一発でスッキリと落ちる気持ち良さは筆舌に尽くしがたい。
前述のURLの株式会社春日の他にも、国産では数社のメーカーが存在するので、入手も意外と楽だ。

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当方、このリサーチを実施するにあたって、様々なクロスを大人買いしたのだが、結果として上記の3製品を使い分けることがベストと判断した。


◆日々のギター練習の前後に、埃や油脂、汗といった汚れを簡単に落とす為に使用するのが、モーリスのクリーニング・クロス。
一般的なクロスと同じ感覚で使えるので、無意識・無造作に使えるのが良い。


◆リハーサルやライブに持ち出して、劣悪な状況下で酷使し、汗や油脂でベトベトになったギターの手入れをする為にはトレシーを使う。
てっとり早く圧倒的なクリーニング効果が出せるし、やはり東レが自信を持って世に送り出した製品だけあって、どんな部位のどんな汚れにも対応できる。


◆で、最後はセーム革。
これはもう、完全に男の愉しみの世界。
例えばマントルピースのあるヨーロッパ調の重厚な部屋で、キューバ産の葉巻を燻らせながら、ビンテージのブランデーを味わう夜。
豊潤な時間がゆったりと流れる中で、楽器と静かに対話するように、やさしくギターを磨き上げる。
これしかないっしょ。


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