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Fender USA Super Sonic 112 Combo

Fender USA Super Sonic 112 Combo Amplifier

後先を考えずにギター・アンプを買う男。
そうです、私です。
最近になって真面目にギターの練習を再開したので、ここは本格的にステージで使えて自由度が高いアンプを買おうと思い立った次第。


結果的に、とんでもない化け物を買ってしまった。

Super Sonic 112 Combo


過去のエントリーにも書いたように、今までのメインアンプは Fender USA Hot Rod Deluxe という、近年の Fender USA のラインナップの中では最大のヒット作。
これは確かに良いアンプだし、大概のステージでは十分に通用するパワーを持っている。

Hot Rod Deluxe の最大の特徴は、何と言っても図太いミッドローだろう。
Fender 独特の輝くような高域も併せ持つが、それにも増してミッドローの太さはそれまでの Fender の伝統を覆すほどの存在感だ。
このミッドレンジの深さによって享受される、「シングルコイル・ピックアップのギターを使った場合のレンジの広さ」は、このアンプの独壇場だ。
普通のストラトで弾いても、艶のあるカリンとした質感から、まるでハムバッキング・ピックアップのような太さまでをカバーできる素晴らしいアンプだ。


では、何故、新しいアンプを購入することにしたのか?

単純です。
もともとがハイゲインでミッドローが出た現代的なハムバッキング・ピックアップを使う場合は、Hot Rod Deluxe だと「太すぎる」という印象を受ける局面があったから。
ま、あくまでも個人的な印象であり、かつイレギュラーな状況においてだけど。
例えば、当方のストラトのネック・ポジションにマウントされた Air Norton と Hot Rod Deluxeの組み合わせではミッドローが強力に出すぎてしまう。
もちろんアンプ側のEQで十分に対応できるのだが、そこを基準にセッティングすると、今後はシングルコイルにタップした時のバランスが悪くなる。
そんな変なギターを使っている私がいけないのは重々承知している。


とにかく、Hot Rod Deluxe はストラトやテレキャスには最高のアンプだと断言できる。
だけど、私はもっとオールマイティに使えるアンプが欲しいと思ったわけ。
まあ、でも、そんなアンプ、あるわけないと考えていた。


例えば、ミッドローが手に負えないほどゲインの高いハムバッキングなら、Fender の伝説的なサウンドに特化した名機 Vibroluxe でレンジを矯正しつつも輝きとハリを出せば最高だろう。
シングルコイルの線の細さにパンチを与えるなら、当然ながら Bassman だろうし、もちろん現代であれば Hot Rod Deluxe でも良い。
いずれにしても、アンプは2つ必要になる。
当たり前のように、そう考えていた。


ところがね、世の中は、時として信じられない奇跡が起こる。


Fender USA Super Sonic

Super Sonic 112 Combo


2006年の NAMM ショーでベールを脱いだこのアンプ、Fender のマーケティング・マネージャにして「本当に作りたかったアンプ。絶対の自信作。」と言わしめた新製品。 日本でも2006年秋頃より正規輸入品の流通が始まった Fender USA の最新モデル。

このギター・アンプ、2チャンネル仕様なのだけど、クリーン・チャンネルで2つのキャラクターを選べるのが最大の特徴。

メーカーの説明文は以下の通り。

----------------------------
フェンダーの歴史を踏襲しながら、モダンサウンドにも対応する多様性抜群のアンプ。
久々に発表されたチューブアンプは、待ち望まれたスペックを搭載しています。
60年代のBassmanとVibroluxeを再現![Bassman/Vibroluxe切り替え]
ビンテージスタイルとモダンスタイルの両方をこなす多様性[Vintage/Burn切り替え]
Burnチャンネルではモダンなドライブサウンドを提供します。
スピーカーにはCelestion Vintage 30を搭載。
Spring Reverb搭載。

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なんだ、あるじゃん。
そのまんま、Vibroluxe と Bassman がひとつに入ったアンプ。
更に、ドライブ・チャンネル(Super Sonic では Burn チャンネルと呼ぶ)は2ゲイン、1ボリュームで、王道の70年代ロックサウンドから、最新のブティック・アンプのモダンな歪までカバーするとのこと。
スペック的には完璧ですわ。


で、これしかないと決めて、3秒で購入を決意、購入を決めて2日後には自宅に届いた。
そうです、後先を考えないでアンプを買う男とは、私の事です。

それでもって、実際の音はと言うと。
これが、馬鹿みたいに凄い。
適当なギターをプラグインして、先ずは通常の Vintage チャンネルで、ジャランとコードを一発。
その瞬間に世界が変わる。
明らかに次元が違う。
こんなアンプを作ってしまって良いのか、というほどの出来である。
どこまでも透明なガラスのような輝きを感じさせる Vibroluxe、独特のコンプ感とコシのある Bassman の太いトーン。
この二面性が、スイッチ1つで簡単に切り替えられる。
これなら、どんなギターを持ってこようと問題無し。
フェンダー系のサウンドが好きなギタリストなら、一瞬で涎垂れ流し状態の陶酔状態になれることは間違いない。
それほどまでに出音が良いのだ。

しかも、Burn チャンネルのドライブ・サウンドの幅の広さにも恐れ入る。
これ、もう歪系エフェクタなんぞ、いらなくなります。
どちらかというと、往年の Mesa Boogie を彷彿とさせるミッド寄りのトーンで、ピッキングにリニアに反応するスピード感は素晴らしすぎる。
70年代から80年代のフュージョン・ミュージックに親しんだ自分的には大好きなサウンド。
しかも セレッションの Vintage 30 という実績のあるスピーカーをマウントしているだけあって、粘りがありながらもエッジの切れはタイトだ。
これは使える。

Super Sonic 112 Combo Vintage 30

60Wという出力は、チューブアンプの音圧と音量を考えたら怖いもの無し。
どんなステージでも、これ1台で事足りる。

フットスイッチでVintage チャンネルの Vibroluxe と Bassman を切り替える。
クリーンなアルペジオには Vibroluxe、マイルドだけど存在感のあるメロディは Bassman の真骨頂。
更には、Burn チャンネルで、燃えるようなオーバードライブ・サウンドでソロを弾くのも、フットスイッチ一発だ。
この柔軟性は感動的。

Super Sonic 112 Combo Foot Switch


加えて、エフェクト・ループのON/OFF までフットスイッチで選択できる。
エフェクト・ループのセンド・リターンには、それぞれのレベルを設定できるボリュームが付いている。
この事により、エフェクトを使用しなくても、センド・リターンをパッチケーブルで繋いでおいて、リターンレベルを上げて(又は下げて)おけば、フットスイッチがパワー・アンプへのブースター(又はアッテネーター)としても機能する。
つまり音量をもコントロールできてしまうのだ。
前述の3つのサウンド・キャラクターに対して、それぞれパワー部への出力を変えられるということは、結果的に6種類のトーン・バリエーションをアンプ1台で瞬時にコントロールできるということ。
ここまで至れり尽くせりだと、マルチエフェクタとか無くても、このアンプだけでかなりの事ができる。
恐るべし、Super Sonic!



Super Sonic 112 Combo Back


もちろん、機能にだけ感心しているわけでは無い。
前述したように、圧倒的に音が良いのだ。
Fender Official Japan の Blog でも絶賛されている(当り前か)が、実際に使ってみて凄みすら感じるアンプであることは事実。
これ1台あれば、もう他のアンプは要らないというのが、正直な感想である。

24.5kgという重量は、Hot Rod Deluxe より若干重い。
このあたりが持ち運べる重さの限度だろう。
流石に20kgを超えると手運びは苦しいので、移動には台車が必要。
でも、そんな手間をかけてでも、とにかく何処ででも常にこのアンプでギターを弾きたいと思えるアンプだ。

チューブはパワー管に6L6が2本、プリ管に12AX7が6本、たぶんリバーブとフェイズ・インバータ用に12AT7が2本の計10本。整流部がどうなっているかは現時点では不明。
回路図も入手したが、まだ詳しいアナライズはしていない。
でも、将来的には真空管交換で色々と楽しめそうな雰囲気だ。

Super Sonic 112 Combo Tubes


それと、感心したのは、マスター・ボリュームの効きが良く、小音量でもリニアな音量変化なので、自宅練習でも普通に使えるところ。
ボリュームを目いっぱい絞っても、各チャンネルのトーンの雰囲気は残る。

これ、想像以上に素晴らしいアンプです。
Fender USAの威信をかけた意欲作であり、新しい伝統を作る予感がする。
恥ずかしながら、今まで生きてきて、これほどのアンプに出会ったことはありませんでした。
世間知らずでした、すみません。

ちなみに、現時点では、本家の Fender USA のサイトの Super Sonic 専用のページで、このアンプの特徴的なサウンドを確認することができます。


参考までに、このアンプのデモ動画を貼っておこう。
NAMM ショーで行われた、Fender USA のイベント・ステージでの Super Sonic のデモ。
もはや Fender USA の広告塔と化した Greg Koch が紹介している。
ほとんどコメディー・ショーだが。




実は、Greg Koch ってコメディアンの才能以上に恐ろしく器用で上手いギタリスト。
一応、彼の名誉の為に、2008年の NAMM ショーでの Trio 演奏も貼っておく。
ここでも Super Sonic(ヘッドとキャビネットのセパレート・タイプ)を使用している。
Vintage チャンネルの Vibroluxe のカリンとしたトーンでのカッティングがファンキーだ。



ここまで来たら、Greg Koch 特集だ。
こういう機会が無いと、個人的にはほとんど触れないギタリストだし。
おフザケもここまで来ると頭が下がります。アメイジングなチキン・ピッキングにのけぞりますわ。



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Super-Sonicイェアーーー★

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