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Eric Johnson の動画

ロック・フィールドのギタリストの中では、Eric Johnson って、自分のようなストラト弾きとしては無視できない存在の一人。
音楽的にはどうなのよって部分はあるし、好んで聴くわけではないけれど、一応ポイントは押さえてきたつもり。

「Seven Worlds」から始まって、傑作と言われている「Vinus Isle」も持っているし、「Live From Austin TX」もたまにはきちんと聴く。
10年ぶりのスタジオ録音「Bloom」だって、ちゃんと買った。
一応トップ・クラスのギタリストとして認知されている Eric Johnson を「不出世の天才」と形容して良いかは疑問だけど、デビュー当時の「テキサスのギターの神童」という表現であればそれなりに納得できる。

その神童も既に55歳。
そこはかとないアイドル路線にも、かなり無理がある年齢だ。

Live Fron Austin

Eric Johnson と言えば、76~78年に録音された「Seven Worlds」が 1st アルバムとなる予定だったが、斬新すぎる音楽アプローチが仇となり、当時の権利元が発売を却下。20年後に改めてリリースされた、という逸話が有名。

個人的には「どこがそれほどまでに斬新だったのか?」という疑問はすっごくあるけれど、確かに「当時のロック・ギタリストとしては」独特のアプローチであったことは事実。
もちろん技巧的には、高度なテクニックを習得しているギタリストであり、それは Steve Vai や Joe Satriani といった中国雑技団的ハイテク・ギタリストと渡り合ったユニット「G3」あたりでも証明されている。

ただ、やはり Eric Johnson を天才を語るなら、それはストラトキャスターというギターの個性を、あまりにも美しい音色で音楽に昇華できる才能だろう。
この部分では(趣は異なるが)Jeff Beck や Terje Rypdal に匹敵すると言えよう。
シングルコイル・ピックアップのシャープだけれど繊細な、煌めきの中に切なささえも感じるトーンのセンスには脱帽する。
例えば Eric Johnson のクリーン・トーンは、ストラトキャスターという不完全なギターにとっては、ひとつの理想だ。
加えて、ギリギリのバランスが破綻しないクランチ・トーンから、太く粘るリード・トーンまでを自在に操るレンジの広さは特筆。
又、それらの音色を生かす絶妙のニュアンスに彩られたプレイは Eric Johnson の真骨頂だろう。

ただ、最近の私が一番興味深いのは、あの変態的なコード・フォームを押さえながら歌を歌えるっていう身体能力。
慣れとは言え、たいしたもんだ。

大昔は私だって、けっこう難しい事を弾きながら歌も歌えたのだ。
(歌の上手さの事ではなく、単にできるかできないかの話しです。 当方、人様に聞かせられるような歌は歌えません)
ところが、今では、ちょっとしたリフでも弾こうものなら、コーラスだってできやしない情けなさ。
最近、ライブでコーラスをとらなくてはならない局面もあり、歌って弾けるギタリストを羨ましく思う。


で、Eric Johnson の動画を貼っておく。
意味は無い。
ただ、こういうふうに歌いながらギターが弾けたら良いなー、という憧れ的なもの。

フレーズに合わせたエフェクターの切り替えや、タッチだけでなくハーモニクスさえも積極的にコントロールする多彩なトーンの演出は見事。

2009年、Fender のキックオフ・イベントのステージ。
ギターは Fender USA の Stratocaster、2009年1月にモデル・チェンジされたばかりの Eric Johnson Model
ネックのバインディング、フラットな指板という外観的な特徴以外に、若干ハイが抑えられた独特のピックアップ・セッティングの音色も良く分かります。

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